「国策のツケ、なぜ羅臼が…」 対露制裁、漁業に飛び火

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ロシア側が識別しやすいよう、操舵室がオレンジ色に塗られた安全操業漁船=北海道羅臼町の羅臼漁港で2022年7月2日、本間浩昭撮影
ロシア側が識別しやすいよう、操舵室がオレンジ色に塗られた安全操業漁船=北海道羅臼町の羅臼漁港で2022年7月2日、本間浩昭撮影

安全操業協定停止 争点にすらならず

 「今年はダメか」。北方領土・国後島を間近に望む羅臼町に重たい空気が漂っている。

 ウクライナ侵攻を受けて対露制裁に踏み切った日本を「非友好国」と名指ししたロシアは6月、北方領土周辺海域で日本漁船の漁を認める安全操業(枠組み操業)に対し、サハリン援助金の支払いを要求。解決されるまでの協定の効力停止を通告してきた。ホッケ漁が始まる秋まで協定停止が続けば、影響は避けられない。来年初めには主力のスケトウダラ漁も控えているが、ロシア側が今後、協定そのものの破棄を通告して来る可能性もあり、先が見通せない。

 「戦争はすぐに終わるだろう。なんとかなるべ」。安全操業に携わる50代の漁業者は当初、たかをくくっていた。だが、泥沼化する侵攻と次第に強化される対露制裁に「このままでは安全操業もできないかもしれない」と危機感を隠せない。

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