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日本で育成された高級ブドウ「シャインマスカット」が中国に無断流出したことにより、年間100億円以上の損失が発生している――。農林水産省がこんな試算をまとめた。国産の品種が海外流出し、不正に栽培される事態の再発を防ぐため、農水省は品種の開発者に代わって専門家が知的財産権を管理・保護する専門機関の設立を検討している。
大粒で甘みが強いことなどが特徴のシャインマスカットは、国の研究機関である農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が2006年に品種登録した。農作物の品種を保護する「種苗法」では、新品種の開発者に「育成者権」という知的財産権を与えており、新品種の種苗を他の生産者が利用する場合は、利用料を支払うか、権利を購入しなければならない。
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