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第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

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「居場所ある社会に」れいわの重度障害者 絶望から25年後の当確

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当選確実となり、れいわ新選組の山本太郎代表(左)と喜び合う天畠大輔さん=東京都新宿区の記者会見場で2022年7月10日午後9時15分、山本萌撮影
当選確実となり、れいわ新選組の山本太郎代表(左)と喜び合う天畠大輔さん=東京都新宿区の記者会見場で2022年7月10日午後9時15分、山本萌撮影

 体が自由にならなくても、言葉を発することができなくても、声は届けられる――。

 10日投開票された参院選で、れいわ新選組から比例代表に出馬した天畠(てんばた)大輔さん(40)が当選確実となった。14歳の時に医療ミスで重度障害を背負って人生が一変した。「死にたい」を抱えながら、希望を見いだしてきた。初めての選挙戦でも困難に直面した。政見放送は当初、介助者がサポートできなかったのだ。だが、総務省に直接掛け合い、同伴が認められた。こうしてまた一つ「壁」を乗り越えた天畠さん。どのような思いで生きてきたのだろうか。政治家を志した理由とは。【山本萌】

医療ミスで心肺停止「生きる希望がない」

 千葉県内の国立中学校に通学し、安寧な日々を送っていた。その生活が一変したのは忘れもしない、14歳だった1996年4月。突然意識を失って救急搬送された。急性糖尿病と診断され処置を受けた。だが、医療ミスがあり、心肺停止状態が続き、一命を取り留めたものの、重度障害を負った。

 天畠さんは昏睡(こんすい)状態から約3週間後、目覚めた。すると以前とは違う世界にいた。自分の意思とは関係なく顔、手、足が動いてしまう。四肢まひによる影響だった。視覚にも障害が残った。立体や色は分かるが、パソコンの画面など平面のものは見えにくく、文字は読めない。食事はうまく飲み込むことができない。感じている痛みですら、当時は、周囲に伝える手段がなかった。「生きる希望がない。絶望しかありませんでした」

 半年後、一筋の光が見えた。母の編み出したコミュニケーション法「あかさたな…

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【第26回参院選】

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