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第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

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菅直人元首相の「殴り込み」は失敗だったのか 維新の牙城で惨敗

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参院選大阪選挙区に立憲民主党公認で立候補した石田敏高氏(左)。応援に訪れた菅直人元首相(中央)の後ろにつき、商店街で支持を訴えた=大阪市北区で2022年7月3日、加古信志撮影
参院選大阪選挙区に立憲民主党公認で立候補した石田敏高氏(左)。応援に訪れた菅直人元首相(中央)の後ろにつき、商店街で支持を訴えた=大阪市北区で2022年7月3日、加古信志撮影

 10日に投開票された参院選では、立憲民主党最高顧問の菅直人元首相(75)が応援に入った大阪選挙区(改選数4)で、立憲の候補者は落選に終わった。当選圏内の半分の票にも届かない惨敗だった。日本維新の会の党勢拡大に危機感を抱き、相手の牙城に「殴り込み」をかけた菅氏の挑戦は「失敗」だったのか。その戦いを振り返る。【石川将来】

有権者にスルーされる候補者

 「写真、撮ってください」

 7月3日、日本一長い商店街と言われる「天神橋筋商店街」(大阪市北区)を菅氏が練り歩いていた時のことだ。

 通行人の若い女性からそう求められると、菅氏は快く応じた。

 菅氏のそばには、大阪選挙区から立憲公認で出馬した新人の石田敏高氏(57)がいたが、その女性は興味がないようだ。

 石田氏は仕方なく、菅氏の脇にそっと近づき、写真に入り込んだ。

 こうした光景は選挙中、何度も見られた。

 ある立憲の地元議員は「大物政治家の応援を受ける新人の宿命。なんとか食い下がって自分を知ってもらわなければならない」と同情する。

 旧民主党政権で第94代首相を務めるなど、全国的に高い知名度を誇る菅氏は、党本部の特別職「大阪特命担当」に就任すると、参院選のため頻繁に大阪入りした。

 一方、肝心要の石田氏は国会議員秘書の経験が22年と長いものの、これまでは表舞台への露出は少ない。

 立候補の表明も4月と出遅れ、有権者への浸透に苦戦し続けた。

 この日、商店街であった石田氏の街頭演説でも、同席していた菅氏がしゃべり終えて商店街の練り歩きを再開すると、聴衆の多くが立ち去った。

 人が半分以上減った路上で、その場に残った石田氏は有権者と意見交換する「青空対話集会」を続けたが、先ほどまでの活気は失われているように見えた。

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【第26回参院選】

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