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コロナ後遺症は「女性の方が多い」 免疫の「暴走」が一因か

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写真はイメージ=ゲッティ
写真はイメージ=ゲッティ

 新型コロナウイルス感染の後遺症は女性の方が表れやすく、特にせき、脱毛、味覚障害などが女性に多いことが分かってきた。男性と女性で、ウイルスを排除する「T細胞」など免疫の仕組みが異なることが一因との仮説もある。国内の感染者数が再び急増する中、後遺症の研究の進展が期待される。

T細胞の量やタイプで症状異なる傾向

 「ウイルス感染による免疫反応でできてくるT細胞が多すぎたり、少なすぎたりして、正常から外れた時に、後遺症として表れるのではないか」。京都大の上野英樹教授(ヒト免疫学)はそんな仮説で研究を進めている。

 上野教授は、昨年夏にピークを迎えたデルタ株などの感染者で、後遺症を抱える患者約70人の血液を調べた。新型コロナウイルスを排除しようと作られる、免疫獲得に関わる細胞「T細胞」の量やタイプによって症状が異なる傾向が示された。

 たとえば、息苦しさや動悸(どうき)などの症状が強い女性の場合、ウイルスを排除するタイプのT細胞と、反対に免疫が過剰に働くのを抑えるタイプのT細胞がともに多くなっていた。…

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