食べられるのに…廃棄されていた給食の「パンの耳」で発泡酒

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製造過程で切り落とす食パンの耳を活用して作った発泡酒「ブレッドヴァイツェン」=北九州市小倉北区で2022年7月11日午後0時37分、青木絵美撮影
製造過程で切り落とす食パンの耳を活用して作った発泡酒「ブレッドヴァイツェン」=北九州市小倉北区で2022年7月11日午後0時37分、青木絵美撮影

 北九州市の地ビール会社「門司港レトロビール」が、地元のパン製造会社「クラウン製パン」(小倉北区)と連携し、学校給食用食パンを作る際に切り落とす「パンの耳」を活用した発泡酒「ブレッドヴァイツェン」を13日に発売した。フードロスを減らし、パン由来の香ばしさが特長の新商品に生まれ変わった。

 「後味がやさしくてマイルド。苦みも少ない」。試飲したクラウン製パンの常務の松岡寛樹さん(37)が納得の表情を見せた。

 クラウン製パンは、市内の小中学校の6割にあたる約120校に給食用パンを納める。献立に食パンがある日は、工場で1000本の食パンを焼くが、両端の耳の部分を切り落とすため約100キロものロスが生じる。一部を飼料に回す他は廃棄しているのが実情で、松岡さんは「食べられるのにごみになるのが悔しかった」。

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