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2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「天文学的数字」原発事故賠償13兆円 個人に責任、電力大手に動揺

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東京電力福島第1原発事故に関する株主代表訴訟の判決が言い渡された東京地裁の法廷=2022年7月13日午後3時1分(代表撮影)
東京電力福島第1原発事故に関する株主代表訴訟の判決が言い渡された東京地裁の法廷=2022年7月13日午後3時1分(代表撮影)

 東京電力の旧経営陣4人に13兆円余の巨額賠償を命じた13日の東京地裁判決は、福島第1原発事故を巡るこれまでの司法判断と比べて東電の「怠慢」に格段に厳しい視線を注いだ。原発を扱う電力会社の取締役に安全への配慮を強く迫る内容で、電力業界は判決の指摘を重く受け止めた。

動揺する電力会社

 「まさか」「天文学的な数字だ」――。東京電力ホールディングス(HD)関係者によると、判決内容が伝わると東電社内にはどよめきが起きた。今回の判決では、東電HDは損害賠償を受け取る側だが、責任を問われた旧経営陣は東電生え抜きの実力者で「身内」も同然の存在だった。

 東電HDは判決を受け、「(福島第1)原発の事故により、福島県民の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけし、改めて心からおわび申し上げる」としたうえで「個別の訴訟に関することは回答を差し控える」とコメントした。

 原発を抱える他の電力大手にも動揺が広がっている。…

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