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50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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オシムさんの野心

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サッカー教室に通う親子向けに講演する羽生直剛さん=千葉市で2022年5月24日午後7時54分、江連能弘撮影
サッカー教室に通う親子向けに講演する羽生直剛さん=千葉市で2022年5月24日午後7時54分、江連能弘撮影

 試合時間90分で1人の選手がボールを触れる時間は平均で2分ほどしかないとされる。サッカー元日本代表の羽生直剛(はにゅうなおたけ)さん(42)は「それなら88分間でいかにチームに貢献するかを考えよう」と、味方を助ける走りや動きを追求した。小柄であり、技術的にも「プロでは無理」と言われながら38歳までJリーガーを続けた。

 5月に80歳で亡くなったイビチャ・オシムさんにはプロ2年目から指導を受けた。特長を認めてもらい、「なぜ限界を作るんだ」と野心を持つよう諭された。現役引退後、サラエボに恩師を訪ねると、なぜ指導者に就かないか問われた。「オシムさんと同じ領域では勝てる気がしない」と答えると一笑に付され、金言が返ってきた。「もっと上を見ろ、空は果てしない」

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