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わたしのふるさと便

あまり知られていない観光スポットや地元で人気の食べ物を、現地で勤務する支局長が紹介。47都道府県を巡ります。

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わたしの穴場 香川県 「三豊市・荘内半島」 山頂から望む多島美 俳優・「うどん県副知事」 要潤さん

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紫雲出山の山頂から見た瀬戸内海の多島美=香川県三豊市で、三豊市観光交流局提供 拡大
紫雲出山の山頂から見た瀬戸内海の多島美=香川県三豊市で、三豊市観光交流局提供

 大多数の香川県民は俳優の要潤さん(41)に感謝していると思う。11年前の「うどん県副知事」就任以来、全国的に低かった香川の知名度を飛躍的に向上させてくれたからだ。今も香川の魅力を発信し続ける要さんに、生まれ育った三豊市への思いを聞いてみると、「原風景は荘内(しょうない)半島から見た瀬戸内海の多島美です」と話してくれた。

「天空の鏡」として知られる父母ケ浜=香川県三豊市で、三豊市観光交流局提供 拡大
「天空の鏡」として知られる父母ケ浜=香川県三豊市で、三豊市観光交流局提供

 子どもの頃、荘内半島の高台にある祖父母の家によく遊びに行き、海を眺めたという。小学校の遠足では、半島にある紫雲出山(しうでやま)(標高352メートル)に登り、山頂から広がる景色に見入った。「穏やかな海にちっちゃな島がいくつも顔を出していて、船が行き交っていました」と懐かしそうだ。

 三豊の景色の美しさは2016年から広く知られるようになった。夕日のきれいな遠浅の海水浴場として地元では親しまれていた父母(ちちぶ)ケ浜の写真がきっかけだった。空が水面に映る光景「天空の鏡」を市職員がSNS(ネット交流サービス)にアップし始めたところ、「ウユニ塩湖(南米ボリビア)のような写真が撮れる」と話題になり、観光客が激増。それに伴い、紫雲出山からの絶景も知られるようになった。

 要さんも高校生の時に父母ケ浜に何度も友達と自転車で海水浴に行った。「当時も遠浅で、潮が引くと沖の方にどんどん歩いて行けました。天空の鏡のように見える瞬間もありました」と記憶をたぐりよせ、「海のほかには何もなかった浜が観光地になるなんて。久しぶりに行ってみたいですね」と話していた。

 東京を拠点に活躍する要さんにとって、古里はどんな存在なのだろうか。

 「三豊に帰ると、せわしい毎日から解き放たれ、リセットされる。そうするとまた、仕事に一層励むことができます」。さらにこう続けた。「海で遊びながら、すぐ山にも上がれる。海と山がこんなに近いところはそんなにないと思う。誰でも三豊を訪れれば、きっとリフレッシュできますよ」【高松支局長・佐々木雅彦】

 皆さまからの要望を受け、「わたしのふるさと便」がツアーになりました。商品化される場合は、随時掲載します。

ふるさと便・香川県おすすめスポットツアー 絶景・建築・アートとグルメ満喫(商品コードW0001-37)

 9月27日発(2泊3日):10万8000~12万3000円(高松空港集合・解散は2万2000円引き)。羽田空港発着、往復航空機利用、現地貸し切りバス。坂出、小豆島温泉各1泊。7食付き。添乗員同行。「日本のウユニ塩湖」父母ケ浜へも。申し込み・問い合わせは毎日新聞旅行(03・6265・6966、平日10~16時、土日祝休)まで。

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 <メモ>

 三豊市は香川県西部に位置し、最寄り駅はJR詫間駅。紫雲出山登山口は約14キロ、父母ケ浜は約7キロ離れており、駅からコミュニティーバスやタクシーなどを利用。レンタルバイクやレンタサイクルもある。車なら高松自動車道の三豊鳥坂インターチェンジ(IC)か、さぬき豊中ICが最寄り。問い合わせは詫間駅横の三豊市観光交流局(0875・56・5880)。


次回は長崎県です

 「お国トリビア」では、各県にまつわる隠れた事実、興味深いことなどを取り上げます。24日は長崎県、31日が埼玉県、8月7日が鳥取県です。気になる都道府県についての疑問点や知りたいことなど、皆さまのご意見をお寄せください。郵便は〒100-8051(住所不要)毎日新聞地方部「わたしのふるさと便」係、メールはt.chihoubu@mainichi.co.jpへ。二重投稿はご遠慮ください。掲載分の著作権は毎日新聞社に帰属します。ただし、投稿者本人の利用は妨げません。毎日新聞の電子媒体にも掲載します。

=フリップアップ提供
=フリップアップ提供

 ■人物略歴

要潤(かなめ・じゅん)さん

 1981年香川県生まれ。2001年「仮面ライダーアギト」で俳優デビュー。TBSラジオ「要潤のMagic Hour」、テレビ東京「新美の巨人たち」にレギュラー出演中。11年から「うどん県副知事」を務める。15日に公開された映画「キングダム2 遥かなる大地へ」にも出演。

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