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アダルトビデオ(AV)の出演被害を防ぐため、議員立法で成立した「AV出演被害防止・救済法」。急ピッチで進んだ法整備から、取りこぼされた「当事者」たちの声を知ってほしい。AVの定義に「性行為」が明示された新法に、AV出演者だけでなく、性的サービスを行う風俗店に勤務経験がある女性たちの一部は懸念を示す。「お金で『合意』の性行為をした私たちの痛みを、なかったことにしないでほしい」。そう訴えるカナさん(仮名、20代)らに話を聞いた。【宇多川はるか】
「特別な存在ではない」
「新法を進めようとしていた国会議員たちは、性風俗や水商売、AV女優が、すごく社会と離れた『かわいそうな人』で、遠い世界の人たちのように見ている気がする。そんなステレオタイプの見方ばかりで、自分のこととして見てくれているのでしょうか」
23歳で風俗に入ったというカナさんはそう投げかける。キャバクラでの接客から始まり…
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