移送用救急車を更新 県総合医療センター 劣化…安全面判断 CFで寄付募る /奈良

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現在使っている患者移送用救急車=奈良県総合医療センター提供
現在使っている患者移送用救急車=奈良県総合医療センター提供

 県総合医療センター(奈良市七条西町2)は、回復期に移行した入院患者を他の病院に転院させる際に使う「患者移送用救急車」を更新するための費用を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。2500万円を目標に9月末まで寄付を集める。【久保聡】

 センターは2018年、現在の場所に新築・移転。高度・急性期医療を担い、救急搬送の受け入れは年間6000件を超える。「断らない病院」として、県民の命を救う重要な役割を果たしている。

 病床数などは限りがあり、救命が必要な新たな患者をスムーズに受け入れるようにするため、一命をとりとめて回復期に移行した患者は他の病院に転院させている。センターでは地域の病院と連携し、転院調整を迅速に進める「救急医療ネットワーク」を18年に構築。19カ所の病院が加入し、患者移送用救急車を活用して、ネットワークを運用してきた。

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