介護のICT化に注目 センサーで異常察知…データで質高いケア

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生徒たちにICTを活用した見守りシステムを説明する前嵩西涼子さん。奥の部屋の天井に設置されたセンサーが高齢者の異常を感知し、映像で通知する仕組みになっている=福岡市で
生徒たちにICTを活用した見守りシステムを説明する前嵩西涼子さん。奥の部屋の天井に設置されたセンサーが高齢者の異常を感知し、映像で通知する仕組みになっている=福岡市で

 情報通信技術(ICT)を活用し、介護の省力化や効率化を図る「介護のICT化」に注目が集まっている。福岡市博多区にある麻生医療福祉専門学校福岡校では今春、最新の見守りシステムを導入した「ICT介護実習室」を新設し、専門科目を開講した。同校の教育現場を取材し、「ICT介護人材」育成の最前線を紹介する。【城島勇人】

 6月初旬、同校6階にある介護施設を模した実習室で、ICTを学ぶ講義の第1回が開かれた。介護現場の負担軽減・質向上システムを開発する「コニカミノルタ」(東京)の前嵩西(まえたけにし)涼子さん(48)がこの日の講師。天井には同社が開発した見守りシステムの行動分析センサーが設置され、前嵩西さんが特徴を説明した。

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