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又吉直樹さんにR-1覇者 スター芸人を次々生む奇跡の部活

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お見送り芸人しんいちさん(右端画面内)から贈られたユニホームを着てポーズをとる関大北陽高サッカー部の選手たち=大阪市の関大北陽高で2022年7月19日午後4時21分、吉見裕都撮影
お見送り芸人しんいちさん(右端画面内)から贈られたユニホームを着てポーズをとる関大北陽高サッカー部の選手たち=大阪市の関大北陽高で2022年7月19日午後4時21分、吉見裕都撮影

 芥川賞作家の又吉直樹さん(42)とR―1グランプリ2022で優勝した、お見送り芸人しんいちさん(37)。日本を代表するお笑い芸人である2人は共通する、意外なルーツを持つ。背景を探りに2人の母校である関大北陽高(大阪市)を訪ねた。

 講堂に設置されたモニターの向こうで、しんいちさんがギターを弾き、R―1優勝を勝ち取った歌ネタを披露した。「根性、友情が身につく北陽好き」。即興で選んだ題材は自分を育んでくれた関大北陽高サッカー部だ。今年、4年ぶりに全国高校総体(インターハイ)出場を決めた部にOBのしんいちさんはユニホームをプレゼント。19日に同校であったオンライン贈呈式でしんいちさんがネタを見せると、選手たちに大受けした。

 実は、お笑い芸人からのユニホーム贈呈は2回目だ。OBの又吉さんが芥川賞を受賞した2015年にも記念でユニホームを贈っている。彼らを鍛え上げたサッカー部は1926年に創部した名門。前監督の野々村征武さんの厳しい指導で力をつけ、73年度の選手権と78年のインターハイの2度、全国制覇した。その後、一時低迷したが14年の人工芝グラウンド導入で練習環境が改善。粘り強い守備を信条とした全員サッカーが成熟し、…

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