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リニアの行方

リニア中央新幹線静岡工区を巡る、静岡県とJR東海のさまざまな動きを詳報します。

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JRデータ不十分 田代ダム取水量提示を要求 県専門部会 /静岡

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田代ダムの取水を抑制して大井川の水量を補うイメージ図=JR東海提供
田代ダムの取水を抑制して大井川の水量を補うイメージ図=JR東海提供

 未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、県の有識者会議にあたる地質構造・水資源専門部会が20日、県庁で開かれた。工事中に県外流出する湧き水に対応するため、大井川上流の田代ダムの取水量を抑制して流量を補うJR東海の提案について、部会長の森下祐一・静岡大客員教授は基礎データが不十分と指摘。田代ダム取水口の河川流量や取水量を渇水期も含めて1年分提出するように求めた。【山田英之】

 JRは工事期間中の約10カ月間、最大500万トンのトンネル湧水(ゆうすい)が山梨県側に流出すると予測。田代ダムの取水を抑制した場合、大井川の流量をどの程度補えるか試算して専門部会で示した。

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