東日本大震災

福島第1原発事故 「痕跡」残し新拠点に 大熊・大野小の廃校舎改修 「インキュベーションセンター」 /福島

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大野小学校の校舎を改修して造られた大熊インキュベーションセンター。1階図書室は交流スペースなどになった=福島県大熊町で2022年6月15日、尾崎修二撮影
大野小学校の校舎を改修して造られた大熊インキュベーションセンター。1階図書室は交流スペースなどになった=福島県大熊町で2022年6月15日、尾崎修二撮影

きょう開所「インキュベーションセンター」 教室→企業オフィス、図書室→交流スペース

 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にあった大熊町立大野小学校の廃校舎が改修され、ベンチャー企業のオフィスなどが入る「大熊インキュベーションセンター」として22日に開所する。同区域にあった学校の利活用は初めて。周辺は6月末に避難指示が解除されたが帰還者は少なく、町は新たな企業や産業を呼び込む拠点と位置づける。施設は学校の雰囲気を残しており、目をこらすと長期避難による痕跡も見つかる。【尾崎修二】

 校名の看板が残る正門を通り、校章の掲げられた建物の玄関をくぐると、校歌の額や音楽室にあったピアノが現れる。音楽室や給食調理室のあった校舎北側は解体されたが、南側の2階建て校舎は元の外観のまま改修された。廊下の水道や黒板も一部が残り、各部屋は町内などで事業を行う入居企業のオフィスや会議室、休憩室にリニューアルされた。2部屋は、実際に児童が使っていた木製の机や椅子が並ぶ教室のような会議室になった。

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