神戸の中学生、20人に1人が不登校 「悩み寄り添う」市教委模索

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神戸市教育委員会からの不登校の現状説明を受ける「今後の不登校支援のあり方に関する検討委員会」のメンバーら=神戸市中央区で2022年7月12日午後3時17分、山本真也撮影
神戸市教育委員会からの不登校の現状説明を受ける「今後の不登校支援のあり方に関する検討委員会」のメンバーら=神戸市中央区で2022年7月12日午後3時17分、山本真也撮影

 神戸市の不登校児童・生徒数は全国平均を上回り、中学生では20人に1人の割合に達している。市教育委員会はスクールカウンセラーの配置やフリースクールとの連携などを進めてきたが、孤立し、支援が届いていないと感じる当事者は少なくない。市教委は有識者らによる検討委員会を設けて支援のあり方を模索している。

 「今後の不登校支援のあり方に関する検討委員会」(委員長=住本克彦・奈良学園大教授)で、メンバーは弁護士、スクールカウンセラー、教育研究者、フリースクール関係者、小中の校長ら9人。12日に初会合を開き、登校しやすい学校づくりや保護者のサポートなどをテーマに議論することを決めた。12月に報告書をまとめる。

 市教委によると、中学生の不登校生徒は2016年度の1017人から20年度は1891人に増加。全生徒に占める割合は5・57%(全国平均4・3%)で、1クラスに2人いる状況になっている。小学生の不登校児も20年度は843人で16年度の213人から約4倍となっている。

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