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(下村作次郎・訳、田畑書店・3080円)
土地と人が織りなす哀切
八雅鞍部(パーヤーアンブ)山脈がそびえ、大河が流れる。台湾中部の台中県・ミフ部落。ここで生まれ、今も暮らす。自身はタイヤル族。台湾原住民族(先住民族)文学を代表する作家だ。
「タイヤルは口承文学の民族。幼いころから父に連れられて山に猟に行き、夜になるとみんなで肉を焼いて食べ、さまざまな話を聞いた。(私たちの文化では)古い話も死んでおらず、生きている。時間の概念は西洋のように一直線ではなく、昔と今が連環しているのです」
こうして聞いた「話」が作品の根底にある。本書は2冊目の邦訳書で、1980年の初期作から2007年までの作品を収めた。
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