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新型コロナウイルス禍で打撃を受けた京都の観光。6月10日に訪日外国人観光客の受け入れが再開され、回復の兆しもうかがえるが、以前のような混雑した状態に戻れば、再び「観光公害」が問題化しかねない。感染対策を講じながら、地域の経済と住民生活を両立させるには何が必要なのか。京都の街を歩いた。
「コロナ禍の前は人がいっぱいで前に進めなかった。本当にすいてますね」。社会学者の中井治郎さん(45)=龍谷大非常勤講師=と6月末、京都市中心部の鴨川に架かる四条大橋から祇園付近を歩いた。
中井さんは学生時代から京都周辺で暮らし、外国人観光客の急増と共に変わっていった街の風景を目の当たりにしてきた。「昔の祇園は静かで緊張感があり、近寄りづらかった。観光客が増えて、ワイワイガヤガヤするようになった」と振り返る。
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