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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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遺族らの悲しみ、怒り…応え続ける斜里町職員 知床観光船事故

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献花台の手入れをする斜里町保健福祉課の茂木千歳さん=斜里町本町で2022年7月19日午後6時9分、山田豊撮影
献花台の手入れをする斜里町保健福祉課の茂木千歳さん=斜里町本町で2022年7月19日午後6時9分、山田豊撮影

 北海道知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故が起きてから23日で3カ月となった。乗客乗員26人のうち14人が死亡、12人の行方が分かっていない。遺族や行方不明者の家族が抱く悲しみや怒りを受け止め、思いに応えようと努めているのが現場のある斜里町の職員たちだ。役場に移設された献花台の手入れを続け、訪れた人たちの追悼の気持ちを事故の関係者につなごうと心を砕いている。【山田豊】

 斜里町本町にある町役場の本庁舎1階出入り口に設けられた献花台は、白や青、黄にオレンジと鮮やかな花があふれている。7月中旬、ある遺族が献花台を訪れた。見覚えのある姿に町保健福祉課の茂木千歳さん(56)は思わず声を掛けた。遺族は「覚えていてくれてうれしかった」とほほえんだ。

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【知床観光船事故】

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