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安倍晋三元首相(67)が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件は、長期間にわたる武器製造や事件直前の下見など、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の入念な計画性が浮き彫りになってきた。一方で安倍氏に殺意を抱いたとされる理由については不可解な点も残る。奈良地検は事件当時の山上容疑者の精神状況を把握するため、鑑定留置を奈良地裁に請求、地裁は約4カ月間の留置を認めた。今後、専門医によって精神状況や刑事責任能力の解明が進むこととなる。
これまでの奈良県警の捜査で山上容疑者は当初、岡山市内で7月7日に安倍氏の銃撃を計画していたことが判明している。3日に安倍氏の遊説日程を把握し、6日午後には岡山行きの新幹線の切符を購入。7日は未明に奈良市内で手製銃の試し撃ちをした後、事件で使ったのとは別の手製銃を持って午後、岡山市へ向かった。安倍氏が登壇予定の会場に向かう途中、松江市のフリーライターに事件を示唆する手紙を出した。
岡山での銃撃は警備態勢が厳しく断念。だが、帰りの新幹線でスマートフォンを使って、安倍氏が8日に奈良市を訪れる情報を把握した。当日は事件を起こす約1時間半前の午前10時に現場の近鉄大和西大寺駅周辺に到着。警備状況などを探ったとみられる。
山上容疑者が襲撃方法に選んだ手製銃は、事件から1年以上前の昨春に製造を始めていた。今年2月までに少なくとも6丁を完成させ、インターネットで得た知識を参考に火薬も自作していた。銃が完成するたびに山中で試射を繰り返したといい、精度や殺傷能力を把握していたとみられる。
入念な準備とは裏腹に、不可解なのは安倍氏を狙った動機だ。
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