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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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被爆者は語り、若者は絵筆を握った 高校生らが描いた「原爆」

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防火用水の中で被爆した人を描いた絵。皮膚がただれているが、水につかっている部分はやけどは負わず、描き分けられている=廿日市市下平良1のはつかいち美術ギャラリーで2022年7月24日午後0時30分、橋本陵汰撮影
防火用水の中で被爆した人を描いた絵。皮膚がただれているが、水につかっている部分はやけどは負わず、描き分けられている=廿日市市下平良1のはつかいち美術ギャラリーで2022年7月24日午後0時30分、橋本陵汰撮影

 被爆者は「あの日」の光景を語り、若者は耳を傾け、絵筆を握った。広島県廿日市市のはつかいち美術ギャラリーで、広島市立基町高(広島市中区)の生徒らが描いた「原爆の絵」約100点の原画展が開かれている。

 基町高は原爆資料館主催の「次世代と描く 原爆の絵」プロジェクトに2007年から参加。普通科創造表現コースの生徒らが被爆者と何度も打ち合わせしながら体験を絵に描き、完成まで約9カ月かかるという。これまでに生徒や教員、卒業生計155人が182点を描いた。

 24日にはギャラリートークが開かれ、卒業生2人が自身の作品を振り返った。19年卒業の曽根沙也佳さん(21)は原子爆弾が爆発した瞬間を描いた。「辺り全体が黄色やオレンジに染まったという、見たことのない閃光(せんこう)の色を描くのが難しかった」。被爆者の話を聞き「今ある記憶がどれだけ重要か知った。忘れられることが怖い」と思ったという。18年の西日本豪雨では断水や停電を経験した。土砂崩れで普段使ってい…

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【広島・長崎原爆】

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