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作家として、僧侶として波乱の生涯を送り、2021年11月に99歳で亡くなった瀬戸内寂聴さんのお別れの会が26日、東京都内のホテルで開かれた。親交のあった作家や俳優、出版関係者ら約290人が参列し、言葉を通じて時代と人に寄り添い続けた故人をしのんだ。
活仏とデート
版元の出版社など14社が合同で発起人を務めた。瀬戸内さんの笑顔と京都の情景をイメージしたという華やかな祭壇には、故人の好んだ黄色のバラとコチョウランが飾られた。
作家の林真理子さんは献杯のあいさつで「今でも寂庵(じゃくあん、瀬戸内さんの自宅兼事務所)に行くと、先生に会えるような気がしてなりません」と語りかけ、「先生とお話しするのは本当に楽しかった。中にはホラもあった。最大のホラは『作家は死んだら、次の年にはもう本屋から本が消えて忘れられるものなのよ』とおっしゃったこと。今、再び寂聴ブームが起こっています」と変わらぬ人気をたたえた。
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