「よくぞこの道を」宝塚歌劇の演出家が見た月城かなとのギャツビー
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よくぞタカラジェンヌに――。宝塚歌劇団の演出家、小池修一郎は、月組トップスターの月城かなとへ、ここまでの言葉を贈る。宝塚大劇場で上演中の「グレート・ギャツビー」は、小池が脚本と演出を手がけ、31年前にミュージカル化した作品の再演だ。実力あるトップスターたちが演じた歴代ギャツビーと、月城のギャツビーには、ある「違い」があるという。
優雅さの中に純朴さや危うさ
原作は20世紀の米文学を代表する一人、スコット・フィッツジェラルドの小説だ。1920年代の米国を舞台に、愛を取り戻そうと生涯をかけるギャツビーの悲劇が描かれる。91年に大劇場で初演し、2008年に日生劇場で再演。今回は3度目の上演となる。
ギャツビーの人物像は、他の登場人物による「思い込みが激しくて、いちず」という評に凝縮されている。かつての恋人デイジー(海乃美月)を思い続け、上流階級の彼女にふさわしい人物になろうと、闇社会で一財産を築く。再会を期すため、彼女が住む屋敷の対岸に豪邸を建て、誰が来てもいいパーティーを夜ごと開く。
月城演じるギャツビーは資産家らしい優雅な振る舞いの中に、純朴さや危うさをにじませる。…
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