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国土交通省の有識者検討会がまとめた地方鉄道の見直しに関する提言案について、愛媛県の中村時広知事は27日の記者会見で、地域によって利用価値に濃淡があるとして、「全国一律に利用人数でバサッと分ける乱暴なやり方はいかがなものか」と述べ、地域の実情を踏まえた丁寧な議論を求めた。
また、中村知事は「JR各社の再編の議論が全くなく非常に不満を感じる」と批判した。一方、「県として各路線を十分に見極め、利用客が増え、収益に結びつくような後押しはしっかりと行っていきたい」との姿勢を見せた。
今年5月にJR四国が公表した線区別収支によると、予土線(北宇和島―若井駅)の2020年度の輸送密度(1日1キロ当たりの平均旅客輸送人員数)は205人。廃線やバス輸送への転換なども含めて国を交えて協議を始める目安の一つである「輸送密度1000人未満」を下回った。同線の営業係数(100円の収入を得るためにかかる費用)も1401円と危機的だ。
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