足利の水にかける再起 米英経て帰郷の醸造家がつくるクラフトビール

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真新しい発酵タンクを前にブランド名「ORIHIME」のロゴを手にする石井敏之さん(左)、有樹子さん(右)夫妻=栃木県足利市問屋町で2022年7月20日午前11時39分、太田穣撮影
真新しい発酵タンクを前にブランド名「ORIHIME」のロゴを手にする石井敏之さん(左)、有樹子さん(右)夫妻=栃木県足利市問屋町で2022年7月20日午前11時39分、太田穣撮影

 米領グアム島で初のクラフトビールの小規模製造、販売会社を起業し、英国などの醸造所で独自のビールを手掛けた栃木県足利市出身のブルワー(ビール醸造家)、石井敏之さん(54)が妻有樹子さん(53)と帰郷し、この夏から同市でクラフトビールの製造を始めた。ブランド名は「ORIHIME」。初醸造の足利産ビールの試飲会が26日、足利商工会議所で開かれた。【太田穣】

 石井さんは慶応大卒業後、会社務めを経て、1998年から3年間、米・サンディエゴのクラフトビールメーカーで修行を積んだ。長野県のメーカーの工場長や、フリーの立場で醸造所に入りビール造りを担う「フライング・ブルワー」として英国などで活動し、10年にグアム島で小規模ブルワリーを設立。年間150万人の観光客の需要の他、3万人が駐留する米軍にも顧客を得て順調だったが、20年3月からのロックダウンなどコロナ…

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