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過去を生きた人々の遺骨に、技術革新が新たな価値をもたらしている。骨のゲノムを調べる最先端の人類学研究は、従来の考古学や歴史学に基づく定説を続々と書き換える一方、国内外で民族や先住性を巡る新たな争いも引き起こし、研究倫理や成果の悪用が問題化している。遺骨を巡る「ゲノム革命」の光と影を追う。
イスラエル首相の投稿波紋
「イスラエルの地とパレスチナ人とのつながりは、ユダヤ人との4000年にわたるつながりに比べれば何でもない」
混迷するパレスチナ問題を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相(当時)が2019年7月、ツイッターに発信した内容が、世界に波紋を広げた。遺骨を用いた最新のゲノム研究がこう証明したとして、占領を正当化したのだ。
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