「砥部焼」の継承に貢献 分校の存続求め卒業生らが協議会 愛媛

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将来の他校への統合が検討されている愛媛県立松山南高校砥部分校の存続に向け、協議を始めた保護者や在校生ら=愛媛県砥部町で2022年7月29日午後7時2分、山中宏之撮影
将来の他校への統合が検討されている愛媛県立松山南高校砥部分校の存続に向け、協議を始めた保護者や在校生ら=愛媛県砥部町で2022年7月29日午後7時2分、山中宏之撮影

 「四国を代表する伝統磁器『砥部焼』の継承にも貢献してきた魅力ある砥部分校を残したい」――。愛媛県立松山南高校砥部分校(砥部町)を他校に統合する方針を盛り込んだ「県立学校振興計画」(2023~32年度)の素案が12日に示されたことを受け、方針に抗議する保護者や在校生、卒業生らが29日、同校の存続を求める協議会「砥部分校存続の会」を発足させた。この日は約40人が参加した。

 同校は1948年開校。62年に分校化し、70年からデザイン科のみの単科高校となった。現在は、1学年の定員40人の小規模校で、陶芸基礎の授業や陶磁器を学ぶセラミッククラフトコースなどがあり、地元の砥部焼と密接なつながりがある。振興計画の素案では、普通科に芸術クリエーションコースを持つ伊予高校(松前町)に2026年度にも統合される。県教育委員会としては芸術教育の中核校にしたい考えだ。

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