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鋸南町の休耕地でバナメイエビの陸上養殖に取り組んでいる。養殖場近くにはグループホームを開設し、入居者らに働いてもらうことで「水産業と福祉の連携」を目指している。
大学卒業後、保険会社の営業マンとして働く中で「人生の残りを環境問題解決にささげたい」と思うようになった。食用に多く流通しているバナメイエビの養殖に目を付けたのは、2015年ごろだった。
陸上養殖を実現するため、大消費地の首都圏でありながら原産地・中南米の水温や気温に近く、豊富な水資源のある鋸南町に19年に移住。休耕地の農業用ハウスに整備した養殖場は水質にこだわり、約90回往復して運んだ200トンの海水を浄化・循環させ、蒸発した分は井戸水から補うシステムを構築した。こうして21年8月に養殖を始めたエビは、約65グラムと大きさは輸入品の倍以上、うまみ成分は約5倍あるといい、活魚を扱…
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