交通事故死する「奈良のシカ」半減 コロナ禍で観光客減少が影響か
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奈良の鹿愛護会(奈良市)は、奈良公園に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」の頭数調査を行った結果、園内の保護施設「鹿苑(ろくえん)」を含めて1522頭(前年比41頭増)となり、例年並みに戻ったと発表した。また、2022年6月までの1年間に死んだ鹿は130頭(同139頭減)で、死因別では交通事故死が半減したことも明らかにした。愛護会によると、交通事故死が減った原因は不明という。
頭数調査は7月15~16日、愛護会職員ら延べ54人が目視で実施。総数の内訳は、奈良公園内1182頭(雄204頭、雌747頭、子鹿231頭)、鹿苑340頭(雄186頭、雌154頭)。公園内の子鹿が前年の82頭より約3倍に増えたことが総数を例年並みに押し上げた形だ。ただ、前年の調査は初日に雨が降り、子鹿がどこかに隠れたため数が減った可能性があるという。
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