特集

台湾海峡緊張

中国と台湾の対立が先鋭化しています。日米をはじめ、ASEANや欧州も巻き込んだ対立の行方は。

特集一覧

ペロシ氏訪台で高まる軍事的緊張 米中台それぞれの本音

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
台北市内の超高層ビルにはペロシ米下院議長の台湾訪問を歓迎するライトアップが施された=2022年8月2日、ロイター
台北市内の超高層ビルにはペロシ米下院議長の台湾訪問を歓迎するライトアップが施された=2022年8月2日、ロイター

 ペロシ米下院議長(民主党)は2日、現職下院議長として25年ぶりとなる台湾訪問に踏み切った。再三にわたって訪台見送りを求めてきたが受け入れられなかった中国は猛反発し、大規模な軍事演習を行うなど圧力を強める。台湾海峡を巡って大国同士の軍事的緊張が高まれば、東アジアの安全保障環境が動揺しかねない。

ペロシ氏の「政治的レガシー」作りとの見方も

 訪台に関して沈黙を守っていたペロシ氏は到着後、声明や米紙への寄稿を相次いで発表した。「民主主義のパートナーである台湾を支持する」「中国が民主主義に脅威を与えていることを傍観しない」などと訪台理由を明かした。「民主主義VS専制主義」の構図の中で、訪問自体が台湾にとどまらず民主主義社会を米国が支える「意思表示」とも訴えた。

 ペロシ氏はもともと4月の訪台を予定していたが、直前に新型コロナウイルスに感染し取りやめた。ロシアが2月にウクライナへの侵攻を開始した影響で、中国による台湾侵攻を懸念する声が高まっており、けん制の姿勢を示す目的とみられていた。

 ペロシ氏は2日の米紙への寄稿で、自身が4月末にウクライナを訪問したことにも触れ「米国と同盟国は独裁者に決して屈さないことを明確にすることが重要だ」と主張。改めて覇権主義的な中国に対抗する姿勢を鮮明にしている。

 米メディアでは、82歳のペロシ氏の「政治的遺産(レガシー)」作りとの見方も強い。…

この記事は有料記事です。

残り2582文字(全文3170文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集