県立高に大正末期の実験器具 島津製作所製、一部修理し授業で使用

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保管されていた数多くの理科実験器具=長野県須坂市の須坂高校で2022年8月2日午後1時0分、鈴木英世撮影
保管されていた数多くの理科実験器具=長野県須坂市の須坂高校で2022年8月2日午後1時0分、鈴木英世撮影

 長野県立須坂高校(須坂市)で2021年に見つかった理科実験器具が大正末期ごろに製造されたとみられることが分かった。製造した島津製作所(京都市)の創業期の製品や文献を保存する同創業記念資料館の川勝美早子副館長が2日に視察し、確認した。一部は修理して授業などで使っており、川勝副館長は「初めて見るものもあった。大変貴重なもの」と話した。

 須坂高によると、島津製作所製の実験器具は約30点で、旧高梨村(現須坂市)出身の実業家、小布施新三郎らが1925(大正14)~27(昭和2)年ごろに同校の前身、上高井中に寄贈したものとみられる。同校の倉庫に保管されていたものを、2021年春に赴任した物理担当の倉田亮輔教諭が発見し、修理などをした。

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