「うっかりはあり得ぬ」柏崎刈羽原発の情報持ち帰りに新潟・柏崎市長

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桜井雅浩氏 拡大
桜井雅浩氏

 東京電力本社社員が柏崎刈羽原発の核セキュリティー情報を責任者に無断で自宅に持ち帰っていた問題について、新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は3日の定例記者会見で、相次いで発覚したテロ対策の不備などを挙げ、「これだけ原発の安全に注目が集まる中で、うっかりミスは基本的にあり得ない」との認識を示した。

 この問題は、社内ルールに反し、資格のある者しか取り扱えない情報を、テレワークのために社員が責任者の許可を得ず、プリントアウトして持ち帰っていたもの。社員が「失念した」として自己申告して発覚した。

東京電力柏崎刈羽原発。左から1号機、2号機、3号機、4号機、7号機、6号機、5号機=新潟県で2021年4月13日午後2時58分、本社機「希望」から 拡大
東京電力柏崎刈羽原発。左から1号機、2号機、3号機、4号機、7号機、6号機、5号機=新潟県で2021年4月13日午後2時58分、本社機「希望」から

 桜井市長は「原発は非常に大きな潜在的リスクを抱えた設備であるという基本認識が、いまだ社員の意識に浸透していないのではないか。テロの対象になり得るものだとの意識を植え付けてほしい」と話した。

 また、同社のテロ対策の改善状況を評価する第三者委員会が7月25日に出した中間報告については「私も読んだが、東電は『風通しのいい環境を目指す』と言いながらも、社員のかぎ括弧の言葉遣いから、社長や経営層は遠い存在で非常に気を使う存在だとうかがえた。甘い評価ではないか」と述べた。【内藤陽】

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