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台湾海峡緊張

中国と台湾の対立が先鋭化しています。日米をはじめ、ASEANや欧州も巻き込んだ対立の行方は。

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中国ミサイル落下のEEZ「漁場からわずか」 沖縄、募る不安

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記者会見する沖縄県の玉城デニー知事=那覇市の県庁で2022年8月4日午後0時53分、竹内望撮影
記者会見する沖縄県の玉城デニー知事=那覇市の県庁で2022年8月4日午後0時53分、竹内望撮影

 中国軍が台湾周辺で4日から開始した大規模な軍事演習で、中国軍が発射した弾道ミサイルが演習の対象海域に設定されていた沖縄県の与那国島や波照間(はてるま)島周辺の海域に落下したことが明らかになった。演習はペロシ米下院議長の台湾訪問を受けた対抗措置とみられる。落下海域に近い沖縄県の漁業関係者らからは不安の声が聞かれた。

 日本の最西端で、台湾から約110キロに位置する与那国島。防衛省によると、ミサイルは島の北北西約80キロの日本の排他的経済水域(EEZ)外の海域に落ちた。与那国町漁業協同組合の嵩西(たけにし)茂則組合長(60)は4日夜、「ミサイルが近海に着弾することは全く予想していなかった。予想外の大がかりな演習で、危険だ」と話した。現時点で被害の情報はないが、漁協所属の漁船には5日の漁を中止するよう連絡するとい…

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