- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

国土交通省が7月に公表した2021年度の鉄道混雑率調査の結果を見て驚いた。福岡市を走る西鉄貝塚線の混雑率が全国ワースト2位だったからだ。地方の私鉄が東京都心の地下鉄やJRよりも混んでいる――。本当だろうか。気になったので実際に乗ってみた。
午前8時8分発、貝塚行き
国交省は、全国の主な路線のうち最も混み合う2駅間の朝のラッシュ時1時間の車内の平均混雑率を毎年調査しており、21年度は東京都足立区などを走る都営の日暮里・舎人(とねり)ライナー(赤土小学校前→西日暮里)の混雑率144%が、前年度に続きワースト1位。西鉄新宮駅(福岡県新宮町)と貝塚駅(福岡市東区)の11キロを結ぶ西鉄貝塚線は、福岡市の中心に向かう際に最後の2駅となる名島駅から貝塚駅までが最も混み合い、混雑率は140%だった。
結論から言えば、思ったほどではないというのが正直な感想だ。8月4日朝、名島駅で駅員が「最も混む3本のうちの1本」と教えてくれた午前8時8分発の貝塚行きに乗り込んだ。ドア付近は確かにかなり混み合っているが、「ワースト2位」という響きから想像するようなぎゅうぎゅう詰めではない。
この記事は有料記事です。
残り1971文字(全文2455文字)