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携帯電話の利用者ら延べ3091万人以上が影響を受けたKDDI(au)の大規模な通信障害。その際に代替の通信手段として改めて注目を浴びたのが、公衆電話だ。だが、街中では目にする機会がすっかり減ってしまった。果たして公衆電話は今、どうなっているのか。
93万台→13万台に
乗降客数日本一の巨大ターミナル、東京・新宿駅。東京都庁など副都心に続く西口地下広場にはかつて、20台以上の公衆電話がずらりと並んでいた。しかし、今は5台しかなく、以前電話があった場所はコインロッカーになっている。とはいえ、今時これだけ並んでいる場所は珍しい。一体どれほど使われているのか。7月中旬のある日の昼間、様子を観察すると1時間で4人が利用していた。
そのうちの一人で近所に住むという男性(76)は「携帯電話は家に置いてきた。どこに出かけているか家族に知らせるために使った」と話す。公衆電話は普段からよく利用するという。もう一人、都内に住む女性(70)は「携帯電話も持っているが、昔に手に入れたテレホンカードがたくさん余っているので、最近は意識的に公衆電話を使うようにしている。KDDIの障害があった時は利用が多かったと聞くし、公衆電話はあれば便利」…
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