高台に避難先変更、危険を回避 生きた55年前の記憶 新潟・村上

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土砂の被害を受けた小岩内公会堂の前で周囲に目を配る小岩内地区の松本佐一区長=新潟県村上市で2022年8月5日午後4時2分、西夏生撮影
土砂の被害を受けた小岩内公会堂の前で周囲に目を配る小岩内地区の松本佐一区長=新潟県村上市で2022年8月5日午後4時2分、西夏生撮影

 3日夜以降に東北や北陸地方を襲った大雨で、危機一髪で生き延びた人たちがいる。新潟県北部にある村上市小岩内(こいわうち)地区の住民だ。一度は地区の公会堂に避難したが、尋常ではない雨の勢いに危険を感じ、高台にある別の場所へ移った。公会堂はその後土砂崩れに巻き込まれた。ギリギリの判断の裏付けとなったのは、55年前に地域を襲った水害の記憶だった。

 「この流木が大きな被害を及ぼしたんです」。5日午後、大雨ですっかり変わり果てた地区を歩きながら、地区の区長を務める松本佐一さん(69)がつぶやいた。目の前にあるのは、数メートルの高さに積み重なった大量の流木だ。周囲には押し潰された自動車やカーブミラー、エアコンの室外機などが散乱している。周辺に広がる田んぼの稲は、収穫の時期を迎えることなく、泥をかぶった状態でなぎ倒されている。

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