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第104回全国高校野球選手権

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「甲子園で演奏を」福岡から大分・明豊へ “最後の夏”やっと夢舞台

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甲子園で披露する曲を練習する猪口さん=別府市野口原の明豊高で2022年8月1日、神山恵撮影 拡大
甲子園で披露する曲を練習する猪口さん=別府市野口原の明豊高で2022年8月1日、神山恵撮影

 第104回全国高校野球選手権大会(日本高野連など主催)に2年連続8回目の出場を決めた明豊には、野球部員とは別の夢をかなえようとする生徒がいる。甲子園で演奏するために別府市に移住した同高3年で吹奏楽部部長の猪口琴音さん(17)。新型コロナウイルスの影響で6日にある群馬県代表の樹徳戦が初めての演奏になるが「選手のためにしっかり演奏したい」と意気込んでいる。

 猪口さんは福岡県大野城市出身。六つ上の兄が野球をしていたため、夏になるとテレビで甲子園中継ばかり見ていた。中学時代の部活がきっかけでトランペットを演奏するようになり、甲子園のアルプスで同じ楽器を吹く高校生の姿に憧れるようになった。

 進学先を明豊にしたのは、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手の母校だったことと、2019年春にセンバツに出場した際に吹奏楽部員が少なく困っていることを知ったからだ。

 「明豊に入って甲子園でトランペットを吹きたい」。家族に相談して明豊に入学するために猛勉強して受験に合格。20年春に母親と別府市に移住したが思い通りにはいかなかった。

 新型コロナの影響で20年夏の甲子園は中止。明豊が準優勝した21年春のセンバツでも飛沫(ひまつ)感染防止のため演奏はできなかった。21年夏の甲子園は、部員に未経験者が多く演奏を断念せざるをえなかった。

 今年の夏は大分大会で明豊が優勝する瞬間を球場で見ていたが「ほっとして、去年の悔しさもこみ上げて涙が出た」。甲子園での演奏は別府大吹奏楽団と合わせて約40人で選手にエールを届ける予定だ。

 「炎天下で吹く場所も狭く不安もあるが、大学生に頼りすぎないように頑張りたい。私たちの演奏を見て明豊に入ってくれる人がいたらうれしいなあ」【神山恵】

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