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<土曜カルチャー>
ノンフィクション作家、澤宮優(58)が『暴れ川と生きる 筑後川流域の生活史』(忘羊社)を出版した。大分、熊本、福岡、佐賀の4県にまたがり、筑後平野から有明海に注ぐ九州一の大河・筑後川を題材に据える。上流域、中流域、下流域の土地に何度も足を運び、住民の話に耳を傾け、豪雨の歴史や川がもたらす文化、人々の暮らしについて書き下ろした。10年以上にわたる取材の成果が盛り込まれている。
2009年、九州出身の編集者との酒席でのこと。九州を横断する大河でありながら、筑後川全体をふかんした本格的な本がない、あなたが書くべきだと勧められた。翌日、早速取材に取りかかったあたりがフットワークの軽いこの人らしい。
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