「宇宙強国へ」 韓国が月探査船打ち上げ 年末に目標軌道へ
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韓国が2016年から開発を続けていた初めての月探査機「タヌリ」が、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から4日午後(日本時間5日午前)、米宇宙ベンチャー「スペースX」のファルコン9ロケットで打ち上げられた。韓国科学技術情報通信省によると、タヌリはロケットから無事に切り離され、地上との交信に成功して、月に向けた軌道に入った。
同省によると、タヌリは12月に月の周回軌道に入る。来年1月からは約1年間かけて、月の上空100キロの軌道を回りながら、月面着陸する際の候補地を探したり、月の表面にある鉱物を分析したりするなどの調査活動を行う。同省の呉泰錫(オテソク)第1次官は「宇宙分野において、韓国の国際的地位を高め、宇宙強国へと飛躍するきっかけとなる」と述べた。
聯合ニュースによると、月探査が実現した場合は、米露や中国、欧州連合(EU)、日本、インドに続いて7番目となるという。
韓国は6月には独自開発した国産ロケット「ヌリ号」の打ち上げに成功しており、宇宙開発事業を加速させている。【ソウル坂口裕彦】