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台湾海峡緊張

中国と台湾の対立が先鋭化しています。日米をはじめ、ASEANや欧州も巻き込んだ対立の行方は。

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米、中国の軍事演習に抗議 中国「米こそがトラブルメーカー」

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記者会見する米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=2022年8月4日、ロイター 拡大
記者会見する米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=2022年8月4日、ロイター

 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は5日、記者団に対し、米政府が4日に中国の秦剛駐米大使をホワイトハウスに呼び出し、台湾周辺での大規模な軍事演習などに抗議したことを明らかにした。「挑発的な軍事行動への反対を明確にし、国際社会の懸念を伝えた」と述べた。

 米紙ワシントン・ポストによると、秦氏にはNSCのキャンベル・インド太平洋調整官が抗議した。カービー氏は「米国が『一つの中国』政策に変更がないことも強調した」と説明。「米国は危機を望んでおらず、緊張を高める正当な理由がないことをはっきりさせた」と話した。

 在米中国大使館のホームページによると、秦氏は「中国が事前に繰り返し深刻な警告を行っていたにもかかわらず、米国はペロシ下院議長を台湾に訪問させた」と指摘。「米国が現在の状況の全責任を負わなければならない。米国が台湾海峡や地域の平和と安定にとってトラブルメーカーだ」と反論したという。

 中国外務省は5日に米国との軍事分野での対話や気候変動協議など8項目の交流停止を表明している。カービー氏は「中国と意思疎通を維持する努力を続ける」と強調し、軍事分野に関しては「軍のリーダー同士のコミュニケーションの全てが遮断されるわけではない」と説明した。

 気候変動協議の停止については「無責任な行動で、米国だけでなく全世界を懲らしめようとしている」と非難。中国が世界最大の温室効果ガス排出国であることを指摘し、「危機的な気候変動問題に立ち向かうための関与を拒否している」と批判した。【ワシントン鈴木一生】

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