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安倍晋三元首相銃撃

2022年7月8日、街頭演説中の安倍晋三元首相が銃撃され、死亡しました。閣議決定された「国葬」にも疑念が……。

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私が思う日本

宗教は富の集中に便利な方法 政治権力の強化に欠かせない燃料

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新聞を読むプロトム・アロ紙のモンズルル・ハック東京支局長=東京都千代田区で2021年2月22日、西夏生撮影
新聞を読むプロトム・アロ紙のモンズルル・ハック東京支局長=東京都千代田区で2021年2月22日、西夏生撮影

 東京に駐在する外国メディア特派員らの目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、英国、バングラデシュ、シンガポールの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第57回はプロトム・アロ紙(バングラデシュ)のモンズルル・ハック東京支局長が、安倍晋三元首相の銃撃事件を機に注目されている政治と宗教の関係について論じた。

憲法の政教分離、実践されているか

 宗教と政治を巡る議論は、近代的な政治思想が誕生したころからずっと続いている。だが、両者がうまく共存するためにどうバランスを取ればいいのか、適切な解は見つかっていない。

 宗教は昔から、人々を秩序に従わせる強力なツールであっただけでなく、富を集中させる便利な方法でもあった。その証拠に、寺院や教会、聖廟(せいびょう)といった神聖な場所にはきらびやかな世界が広がっている。富は政治権力を強化するのに欠かせない燃料でもある。だからこそ宗教施設は市民の運命を決める政治的な中心地となった。

 こうした社会のあり方に対して最初に組織的に反抗したのは、…

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【安倍晋三元首相銃撃】

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