堤防決壊、センサーで正確に把握 住民への情報伝達スムーズに

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都幾川に設置された堤防の越水・決壊を知らせるセンサー=(国交省関東地方整備局提供) 拡大
都幾川に設置された堤防の越水・決壊を知らせるセンサー=(国交省関東地方整備局提供)

 国土交通省は堤防の越水や決壊を感知するセンサーシステムを開発し、荒川水系入間川流域の4河川に配備して、稼働を始めた。同流域では、2019年10月の台風19号被害で複数の堤防が決壊し、広範囲の氾濫が発生した。同省関東地方整備局では「センサーシステムで氾濫の正確な発生をいち早く捉え、住民への情報伝達の迅速化に期待できる」と話している。【仲村隆】

 センサーは直径7センチ、高さ35センチの円筒形。決壊の恐れがある場所などを中心に、入間川60個、越辺川33個、都幾川45個、高麗川3個の計141個を設置した。センサーから電波を受ける無線基地局も13局を置き、同省のサーバーにデータを集約する。2021年度から試験運用を始めていた。

 センサーはいずれも堤防上に設置され、河川の水位上昇に伴うセンサーの電波の変化によって越水を、さらにセンサーが傾くことで決壊を、それぞれ感知。データは国交省のパソコンで表示され、リアルタイムで堤防の越水や決壊場所を把握することができるという。

 河川堤防の越水・決壊の状況は、担当者らが現場に行って目視する「河川巡視」や河川監視カメラの映像、河川水位を測定する「近傍水位観測施設の水位」などで予測していたが、夜間や河川の増水で人が立ち入れないなど正確に把握できないケースも多かったという。

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