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藤井聡太

デビューから無敗のまま歴代最多29連勝を記録した藤井聡太。17歳11カ月でタイトルを獲得した「天才」が築く新時代とは。

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将棋・藤井王将のA級デビュー戦観戦記 盤側で見た一挙手一投足

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名古屋将棋対局場の開場セレモニーでテープカットする日本将棋連盟の佐藤康光会長(中央)、藤井聡太王将(右から2人目)ら=名古屋市中村区のミッドランドスクエアで2022年6月22日午前9時31分、猪飼健史撮影
名古屋将棋対局場の開場セレモニーでテープカットする日本将棋連盟の佐藤康光会長(中央)、藤井聡太王将(右から2人目)ら=名古屋市中村区のミッドランドスクエアで2022年6月22日午前9時31分、猪飼健史撮影

 将棋の第81期名人戦A級順位戦の藤井聡太王将(19)―佐藤康光九段(52)戦=年齢は対局当時=が6月22日、名古屋市で指された。最年少名人に挑む藤井王将の「A級デビュー戦」。対局場所となったのは今年度、名古屋駅前の高層ビル「ミッドランドスクエア」に開設された「名古屋将棋対局場」で、そのこけら落としの対局でもあった。藤井王将の一挙手一投足を盤側で見守った観戦記者の加藤まどかさんが、注目の対局を詳しく振り返る。

第1譜(1―20)

 ▲2六歩   △3四歩1

 ▲7六歩   △4四歩1

 ▲2五歩1  △3三角1

 ▲4八銀   △9四歩7

 ▲9六歩   △2二飛3(図1)

 ▲6八玉2  △6二玉2

 ▲7八玉2  △7二玉12

 ▲5八金右3 △4二銀5

 ▲3六歩3  △4三銀18

 ▲5六歩13  △8二玉1(図2)

(持ち時間各6時間 消費▲24分△51分)

藤井が来た

 藤井聡太王将がやってきた。A級に。名古屋に。

 「あんなにスゴいのに飛び級とかないの?」

 記者は友人に聞かれた。どれほどの実績があろうと、誰もが等しく一年一年積み重ねないと名人への挑戦争いができないのが順位戦である。

 藤井はC級1組で1敗を喫し頭ハネを食らったものの、以降はストレートで昇級。19歳でのA級入りが実現した。加藤一二三九段の18歳に次ぐ記録だ。今までは昇級を懸けた戦いだったが、今期からは名人挑戦を懸けた戦いとなる。「B級1組より対局数が少ない分、一局一局がより重要になってくる」。初A級を冷静に分析していた。

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【藤井聡太】

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