宇和島闘牛 看護師の女性が牛主に 「先人の知恵、受け継ぐ」

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麻生瑞穂さんと瑞宝=愛媛県宇和島市で2022年7月20日午後4時6分、斉藤朋恵撮影
麻生瑞穂さんと瑞宝=愛媛県宇和島市で2022年7月20日午後4時6分、斉藤朋恵撮影

 闘牛に魅せられて牛主になり、看護師の仕事の傍ら日々牛舎に通う。愛媛県宇和島市で江戸時代から続く伝統の「宇和島闘牛」で、40年以上もいなかった女性の牛主になった麻生瑞穂さん。自らの名前から一字を取った「瑞宝(ずいほう)」(雄、11歳)と挑んだデビュー戦の正月場所以来、2連勝を飾っている。

 父方の実家が牛の繁殖農家だったが、闘牛に興味を持ったのは大人になってから。2016年の正月場所のチャンピオン戦で、今年引退した「仁王」が格上の相手に粘り勝った姿に衝撃を受けた。「ガツンと角を突き合わせる迫力がすごくて」。牛の普段の生活が気になり、仁王の牛舎に通い始めた。対戦とは打って変わり、くちゃくちゃと草をはんで、なでるとねだるように寄ってくる姿を見て「なんてかわいいんだろう」と虜(とりこ)に。次第に休日に通って世話も手伝うようになった。

 牛にほれ込む姿を見た前の牛主からの提案で20年9月、瑞宝を譲り受けた。迷いもあったが、「一世一代の買い物」と思い切った。以来、休日やフルタイムの仕事の前後に牛舎に通い、餌やりや体調の確認をして「今日は暑くなるよ」「ご飯残したらいかんよ」と声をかける。集中力が必要な看護師の仕事が終わり、牛舎に帰ると疲れが吹き飛ぶという。

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