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新型コロナウイルスの感染が「第7波」に入り、朝のラジオ体操の中止が相次いでいる。子どもの夏休みの習慣として根付き、90年以上の歴史を持つ体操のメリットは少なくない。塾業界にはその穴をオンライン学習で埋めようとする動きもある。【李英浩】
全国の多くの小学校が夏休みに入った7月下旬の平日午前8時。東京都内のプログラミング教室で、男性講師がパソコン画面のカメラに向かって「みんなすごい、上手だね」などとアドバイスした。
モニターに映る300人以上の子どもたちは、自宅などで端末のタイピングアプリを使い、キーボードの使い方やローマ字を学ぶ練習問題に打ち込んだ。「プログラミングをたまにやるから問題は簡単だったけど、朝から頑張れて頭がスッキリした」。都内の3年生の男子児童(8)は満足げだ。
体操に代わる「やる気スイッチ」も
個別指導塾などを展開する「やる気スイッチグループ」(東京)が「夏休みの新しい朝の習慣」と銘打った無料イベントの一幕で、平日朝の5日間でパソコン操作の基礎知識を学んでもらっている。8月の開催分も1回300人の定員に対して、申し込みが全国から殺到。1日の定員と回数を増やして対応したが、満席となった。
人気の背景には、夏休みに各地で実施されるラジオ体操が、新型コロナの影響で相次ぎ中止になった事情がある。同社が7月中旬、全国の児童生徒ら569人に夏休みの過ごし方を尋ねたウェブ調査では、64・9%が近隣で「参加できるラジオ体操がない」と答えた。
コロナ下もスタンプカード手に300人
東京都では7月下旬以降、おおむね1日当たり2万~3万人台の新規感染者が確…
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