ロシア、核兵器の査察活動停止を米に通告 制裁で「派遣できず」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
スターリン様式建築のロシア外務省=モスクワで2015年12月、真野森作撮影
スターリン様式建築のロシア外務省=モスクワで2015年12月、真野森作撮影

 ロシア外務省は8日、米露の新戦略兵器削減条約(新START)に基づく核兵器の査察活動を一時的に停止することを米国に通告した。米国などの制裁によりロシアの査察官を米国に派遣できなくなっていることなどを理由にしているが、戦略核兵器に関する透明性が失われ、核大国間の緊張が高まる恐れがある。

 露外務省は声明で、米欧諸国の制裁措置により、ロシアから査察団を乗せた米国への航空便が制限され、通過国でビザを取得することも困難になったと指摘。米国の査察官がロシアに来る際の「障害はない」と主張し、現在の状況が「米国に一方的な利益をもたらしている」と訴えた。一方で露外務省はこの措置を「一…

この記事は有料記事です。

残り431文字(全文718文字)

あわせて読みたい

ニュース特集