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部活クライシス

学校教育の一環とされてきた部活動。教員の長時間労働や少子化などを背景に、従来の活動が成り立たなくなりつつあります。

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吹奏楽部の地域移行、そもそも可能か 既に当面は「教員ありき」

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ビデオ通話を通じて他校の生徒に吹奏楽の指導をする教員=兵庫県淡路市の市立北淡中学校で(淡路市教育委員会提供)
ビデオ通話を通じて他校の生徒に吹奏楽の指導をする教員=兵庫県淡路市の市立北淡中学校で(淡路市教育委員会提供)

 文化庁の有識者会議「文化部活動の地域移行に関する検討会議」は9日、主に公立中学校の文化系部活の指導を地域へ委ねる「地域移行」に向けた提言を同庁に提出した。先駆けて示された運動部の改革方針と同様、来年度からの3年で休日中心に移行を進める。ただ、加入者が多く、最大の焦点だった吹奏楽部は、教員に代わる指導者を地域から探し出すのが特に難しく、移行後も担い手は「教員ありき」が続くとみられる。

 提言は、多忙化する教員を部活指導の負担から解放し、少子化で学校単位の部活の維持が難しくなっても子どもが文化芸術に触れる機会を確保することを目指す。文部科学省の方針に沿い土日や祝日の指導は地域人材などに委ね、2023年度からの3年間を「改革集中期間」とするなど、根幹部分はスポーツ庁の有識者会議が6月に提出した提言と歩調を合わせている。

 7回にわたり開かれた文化部の検討会議で議論の中心となったのは、休日も練習や演奏会が立て込み、活動の過熱ぶりから「体育会系の文化部」とも呼ばれる吹奏楽部のあり方だった。

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