訃報

中井久夫さん 88歳=精神科医

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神戸大名誉教授の精神科医・中井久夫さん=神戸市で2013年7月31日、小関勉撮影
神戸大名誉教授の精神科医・中井久夫さん=神戸市で2013年7月31日、小関勉撮影

阪神大震災でケア

 精神科医として阪神大震災の被災者の精神的なケアに尽力し、味わい深いエッセーで文筆家としても活躍した神戸大名誉教授の中井久夫(なかい・ひさお)さんが8日、肺炎のため死去した。88歳。葬儀は近親者で営む。自宅は神戸市。喪主は長男伸一(しんいち)さん。

 奈良県生まれ。京都大医学部を卒業後、名古屋市立大助教授を経て、1980年に神戸大教授に就任した。統合失調症の治療・研究で業績を上げ、精神医学の第一人者として知られる。

 95年の阪神大震災では、全国から集まった精神科医や看護師をまとめ、救護所や避難所などを巡回し、被災者の心のケアに当たった。97年に甲南大文学部教授。被災者が抱える心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの問題に長期的に対応するため、兵庫県こころのケアセンターの設立にも中心的な役割を果たし、2004~07年、初代センター長を務めた。

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