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安倍派「防波堤」狙い萩生田政調会長に固執 首相の人事の舞台裏

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第2次岸田改造内閣が発足し、記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2022年8月10日午後6時38分、竹内幹撮影
第2次岸田改造内閣が発足し、記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2022年8月10日午後6時38分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は10日、第2次岸田改造内閣を発足させ、自民党の役員体制も改めた。首相は人事で何にこだわったのか。舞台裏を検証する。

「どういう結果でも受けてほしい」

 人事の3日前の7日午後、首相公邸。首相がひそかに招き入れたのは安倍派の萩生田光一経済産業相(当時)だった。「党政調会長をお願いしたい。経産相留任もあり得るが、信頼できる人に党にいてほしい」

 首相は萩生田氏にこう告げた。防衛費の増額や原発再稼働など重要政策を挙げ、政調会長の重要性を説いた。

 だが、萩生田氏は即答は避けた。経産相として経験はまだ1年足らず。ウクライナ情勢により急速にロシアとの関係が悪化する中、エネルギーの確保策など重い課題は積み上がったままだ。このタイミングの交代に頭を悩ませた。

 翌8日午前の記者会見では揺れる思いを吐露した。次々に重要課題を列挙し「こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがある」と語った。それでも首相の腹は「萩生田政調会長」で固まっていた。その夜、萩生田氏に電話で「どういう結果でも政権を支えるために役職を受けてほしい」と通告した。

 首相が今回の人事で最重視したのは、党の執行部体制の強化だ。首相は麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の「骨格」を維持し、総務会長に首相の「盟友」の遠藤利明氏を据え、選対委員長には「非主流派」の重鎮・森山裕氏を充てる重厚な布陣を敷いた。

 中でも首相がこだわったのが政調会長人事だった。首相自身、第2次安倍政権で政調会長を務め、その重要性を熟知している。

 首相は当初から党内最大派閥・安倍派に政調会長ポストを与えて政権基盤を固める戦略を描いていた。7月の銃撃事件で、最高実力者の安倍晋三元首相が急死し、動揺が続く同派は保守色の強…

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