「嫁・旦那」使いますか 読者の賛否反響から考えた
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「嫁さん」「旦那」という呼称はNGなのか――。こんなテーマを毎日新聞サイトと朝刊くらしナビ面で取り上げたところ、手紙やネット交流サービス(SNS)で賛否両論が寄せられた。「使うべきではない」と考える反対派がやや多かったが、「違和感はない」という肯定派も少なくはなかった。その一方で「仕方なく使う」という意見も目立った。声を寄せてくれた読者と共に、改めて配偶者間の呼称を考えてみた。【山本萌・31歳】
「嫁」「旦那」使わない人やや多く
毎日新聞サイトで5月18日、くらしナビ面で6月4日に掲載した<愛情込めても「嫁さんの弁当」「旦那の仕事」NG?配偶者どう呼ぶ>の記事。「日本国語大辞典第2版」(小学館)で言葉の由来を調べると、「嫁」は「息子と結婚してその家の一員となった女性」「『夜の殿に仕える』若い女性」を指すなど諸説あり、「旦那」は仏教語の「施し」といった意味から派生し、「世話をしてくれる男性」といった意味もある。他の呼称も、戦後の民法改正で廃止された家父長制や家制度が色濃く残ったものが多い=別表。
「嫁」「旦那」反対派は、「夫婦は平等であり、呼称も平等であるべきだ」という意見が多かった。
その一人、東京都内在住の勝佳澄さん(64)は、知人女性から夫について「勝さんのご主人様」と表現され、嫌悪感を抱いた経験を教えてくれた。
「私は夫に仕えていない、夫は…
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